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2008年6月17日 (火)

イケメン歯医者

「親知らずが痛くて痛くて、歯医者へ行ったんですよ。そしたらそこは”イケメン”で売ってる歯医者だったんですね。歯医者さんはマスクをしているから口元はわからないけれど、ぱっちりした大きな目で私の目をじっと見ながら、聞くんですよ。”痛くないですか?”って。ものすごく顔が近いんです、私の顔と。私はあんぐりと口を開けた間抜けな顔で”ウ~ア~、イタ~イ”って言おうとしたんですけど、きっと”イケメン歯医者”さんには”ウ~ア~”としか聞こえなかったでしょうね。診察室には、癒し系のミュージックが流れてて、アロマの香りが漂ってるんですよ。”アレーッ、私こんなセレブな歯医者さんへ来ちゃって、間違っちゃったみたい”と思ってると、診察が終わって、若い”イケメン歯医者”さんが、”どうぞ、お口をゆすいでください”って。私は思いっきり”ガボガボ ペッ”と何回かやって周りを見たら、みんなお上品に”クチュクチュ ハッ”ってやってるわけ。”やっと終わったぁ”と思ったら、”イケメンは医者”さんが”この親知らずは、ここでは抜けないので、大学病院をご紹介します””えっ? ここでは抜けないんですか?””大学病院? えっ? そんなに悪いの?”と4回くらい聞き直しました。あーあ、やっぱり私間違ったところへ来ちゃったんだぁ。私は”イケメン”がよかったんじゃなくて、腕のいい歯医者さんがよかったんだぁ! この話、話し出す前は、何かくだらないことで、でもなんか納得できなくて、もやもやしてたんです。話してみたら、いろいろなことがわかりました。私、北海道の田舎で生まれて、母が苦労して育ててくれて…。お医者さんや歯医者さんは年寄りで、安心できて、消毒の臭いがして…そんなのがいいんですね。それに私、若い男の人にちょっとトラウマみたいなものがあるのもわかりました。やっぱり、話してみるといろんな自分に気づくんですね。すっきりしました。」

グループワークで、テーマを提供してくれた研修生は、すっきりした顔で言いました。

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